アネモネの咲く春に

 

アネモネの咲く春に

アネモネの咲く春に

 

 

遅過ぎるとそんなにも連呼されると、泣きたくなるどころか、ああ、そうだなとなと納得せざるを得ない。
笑っちゃう。
言われ続けたら納得できるものね。

淡々と歌うゴッチの声に僕の思いを重ねると、浄化されるような成仏できるような。
曖昧模糊のセンチメンタル。

おセンチですね。

おセンチですよ。

おセンチですね。

おセンチですよ。

大事なことなので二回言いました。
大事なことなので二回言いました。

だから、ゴッチ、二回でいいよ。
そんなにも遅過ぎるといわないでよ。

もう、わかった、わかったから。

そこから始める力を僕にクレはしないか?
ゴッチじゃなくて、僕のお思いの君。

遅すぎることなんてどこにもない。

始めよう、もう一度。
赤い花は枯れてしまっても。

また咲くからさ。

わかるかな?
僕はまた踊り出している。

また咲こうと、必死にステップを刻むよ。

また咲くからさ。
また。